遺産分割協議書

遺産分割協議書とは、遺産相続の際に遺産分割協議を行ない、決まった相続分などを記した書類です。
人が亡くなり、その人が何らかの財産を持っていた場合には原則として相続手続きが開始します。相続手続きの流れは、相続人と相続財産を調査するところから始まります。まず、相続人の調査では、戸籍などから法定相続人を探し、相続人が被相続人(亡くなった方)とどのような関係にあたるかを調査します。この時、まれに被相続人以外の家族が知らなかった被相続人の戸籍上の子供などが見つかることもあります。また、相続財産の調査では、持ち家や銀行の預金、有価証券などのプラスの財産から、借金などのマイナスの財産まですべてを調査し、遺産相続の対象となる相続財産を決定します。その次に行なう手続きが「遺産分割協議」です。遺産分割協議では、相続人全員が協議し、全員の同意のもとそれぞれの相続分を決定します。この時、ご家族によっては代償分割や相続放棄、寄与分などの話が出る場合もあります。相続分が決定すると、弁護士などの専門家と遺産分割協議書(遺産分割協議証明書の場合もあります。)を作成します。この遺産分割協議書が、相続登記を行なう際や、銀行口座から預貯金を移動するときに必要となります。そのため、相続手続きを行なう際には原則として遺産分割協議書を作成する必要があり、相続手続きにおいて最も重要な書類ということもできます。